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今日も平戸で庭ぐらし 亜墨利加饅頭
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    今日は月に1度の「お抹茶を頂く会」の日。

     

    今日のお菓子は、東京都・梅花亭製「亜墨利加饅頭(あめりかまんじゅう)」でした。

     

    今年は、「御一新」から150年に当たる年。

    我が「お抹茶を頂く会」でも、何か御一新に縁のあるものを。

    そう考えていて、ふと思いついたのが「亜墨利加饅頭」でした。

    今まで「お抹茶を頂く会」のお菓子に東京のお菓子は登場していませんでしたから(と思う)、よい機会、そんな思いもありました。

     

     

    「亜墨利加饅頭」の歴史は古く、ペリーが浦賀に来航した頃、梅花亭の創業者は長崎帰りの蘭学者から西洋人が好んで食する焼き菓子の製法を聞き、その話を元に釜で焼く「亜墨利加饅頭」を作り売り出したところ大変な話題に。

    以来今日まで作られているのですから150年以上前から続くお菓子、ということになります。

     

    今、よく食べられている栗饅頭によく似ていて、胡桃のトッピングが香ばしいアクセント。

    餅生地の饅頭や蒸して作る饅頭とは違う、焼いて作る饅頭。

    当時としては、大変にハイカラなお菓子として受け止められたことでしょう。

     

    おや、「亜米利加饅頭」ではないのか?とお思いになられましたか?

    調べてみたところ。

    「亜米利加」は、ペリー来航以降、どちらかと言うと明治以降の表示。

    アクセントがある「メ」の部分が聞く人々の印象に残り、「メ」に当たる文字として「米」を選んだようです。

    では「亜墨利加」の方は?

    日本人がアメリカ人に初めて接したのはペリーではなく、実は南蛮貿易の頃からアメリカ人に接する機会はあった、というのです。

    そういう人たちを「亜墨利加人」と記録に残していたため、こちらは江戸時代の表記、と言えるでしょう。

     

     

    「亜墨利加饅頭」を作っている梅花亭というお菓子屋さんは、代々工夫が好きな方が多いようで、「亜墨利加饅頭」だけでなく、その後、銅鑼焼き(どらやき)を創出、第2次大戦後には、「仏蘭西饅頭(ふらんすまんじゅう)」という「亜墨利加饅頭」の姉妹品とも言うべきお菓子を世に出しています。

     

       

     

    「仏蘭西饅頭」は、黒餡入り。

    皮の上にメレンゲを掛けて焼き、ドライフルーツのトッピング。

    黒餡が入っていながら、どことなく「仏蘭西」を感じてしまう、よく工夫されたお菓子です。

    こちらのお菓子も、かれこれ70年近く作り続けられているお菓子。

     

       

     

    包み紙も、どことなく江戸風で。

    かわいい。

     

     

     

     

    昨日、お抹茶が切れていたので、松浦史料博物館へ。

    ここで、鎮信流御宗家お好みのお抹茶「一ノ白昔」を求めることが出来ます。

    お詰めは、八女の星野製茶園。

     

     

       

     

    博物館の屋根には、まあ、足場が高々と組まれていて、何やら工事。

    受付のスタッフに「どうしたの?」と尋ねると。

     

    この前の台風で瓦が飛んでしまったので補修をしています、とのこと。

    大きな屋根ですから、大変なことです。

     

       

     

    奥のお庭の方に進むと、お茶室・閑雲亭が見えてきました。

    いつ見ても、よいお茶室です。

     

     

     

     

     

     

    | 美味しい和菓子 | 23:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
    今日も平戸で庭ぐらし 香木実(かぐのきのみ)
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      今日は、月に1度の「お抹茶を頂く会」の日。

       

      今日のお菓子は、福島県会津若松・長門屋製「香木実(かぐのきのみ)」でした。

       

      このお菓子は、日本にのみ自生する鬼胡桃を餡で包み黒砂糖をまぶす、という手の込んだもの。

      鬼胡桃の殻は堅く、実を取り出しにくいのが特徴だそうですが、会津ではその技が代々大切に受け継がれてきたのだそうで、その技法によって実を取り出しお菓子に仕立て上げた、と栞に記されていました。

       

      平成28年5月に開催されたG7伊勢志摩サミットでは、この「香木実」が来場者へ振る舞われたのだそう。

      餡を使いながら胡桃の豊潤な香りと旨味ほろ苦さは、日本茶のみならず、コーヒー紅茶にも合い、各国からの出席者を和ませたことと思います。

       

         

       

      包装も、シンプルかつ重厚感のある、このお菓子を引き立てるよいしつらえ。

       

      このお菓子を作っている長門屋は、もとは造り酒屋だったそうで、1848年に藩主より「庶民のお菓子を作る」よう命が下り、会津駄菓子の誕生となりました。

      会津駄菓子は、このお店で現在も作られており、今回のお菓子に添えられた栞に紹介されていました。

      実は、この栞の表紙には、このような飴の写真が。

       

         

       

      鳥飴というもの。

       

      鳥飴のことは、ずっと以前何かの本で見かけ、そのかわいらしさと洗練された形はずっと印象に残っていたのです。

      ただ、どこで作られているのかはわからなかった。

       

      それが、このお店で作られているとは!

      いつか、食べてみたいですね。

      この模様だけでなく、いろいろな鳥がいるようですよ。

       

       

       

       

       

       

         

       

      今日は、とてもよいお天気でした。

      久しぶりに平戸大橋公園へ。

       

         

       

      こんなポッキーのような木が数本。

      何の木、でしょうね。

      よそでもあまり見かけない木。

      こんなに珍しい木なのに、今まで気が付きませぬでした。

       

       

       

       

       

       

      | 美味しい和菓子 | 23:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
      今日も平戸で庭ぐらし 煎粉餅(いこもち)
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        今年は「御一新」から150年の節目の年。

        平戸にも、勤皇の志士が密談の場所に選んだと伝わるお屋敷があります。

        昔は、人の往来が陸地より海で繋がっていたことを考えると、平戸も格好の場所だったのかもしれません。

         

        150周年を記念して各地で催し物が開催されている由。

        お隣の佐賀県では、「維新博」が好調で、連日沢山のお客様で賑わっているそうです。

         

        さて、我が家の「お抹茶を頂く会」でもこの秋は、「御一新」をテーマにお菓子を選んでみようかしらん。

        そう思って、今月は、鹿児島県・明石屋製「煎粉餅(いこもち)」を選びました。

         

        ところが。。。

        お菓子は届いたものの、私がひっくり返ってしまって。

        今月の「お抹茶を頂く会」は残念ながら中止に。

        それでも、「煎粉餅(いこもち)」は、とても美味しいお菓子でしたので、ご紹介したいと思います。

         

           

         

           

         

        「煎粉餅(いこもち)」は、私の記憶が確かなら、今年の大河ドラマの「西郷どん」第1回で子供の頃の西郷どんが食べていたような。

        薩摩地方のかつてはお祭りの時の食べ物だった「煎粉餅」は、軽羹の名店・明石屋が時代の流れとともに失われることを危ぶみ商品化したと栞に記載されています。

        煎粉と砂糖で作られた、素朴なお菓子は、武骨な薩摩の風情によくなじみ、祭りだけでなく戦の際の兵糧食になったのだそう。

        薩摩のソウルフードというものかもしれません。

         

        それから150年以上の時が立ち。

        薩摩のソウルフードは、明石屋の手で洗練された美味しいお菓子となり、全国にそのファンが広がっています。

        洗練されたとはいえ、「グルメ」という感覚から言うとその対極にある美味しさ、というのが当たっているようにも。

        なにか、日本人の心の奥に響くような。

        最後の頃は、食べ終わるのが惜しまれるような、そんな思いで頂いたのでした。

         

         

        | 美味しい和菓子 | 11:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
        今日も平戸で庭ぐらし 満天
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          今日は、月に1度の「お抹茶を頂く会」の日。

           

          今日のお菓子は、島根県松江・彩雲堂製「満天」でした。

           

          台風が近づいている平戸は、蒸し暑い1日でした。

          とても天の川やら七夕という雰囲気ではありませんでしたが、それでも。

          お茶の会なりとも七夕気分で。

           

             

           

          小豆の羊羹地の上には、夜空を思わせる錦玉羹が。

          夜空に散らばる星は、おおッ!金箔。

          テンション上がりました。

           

          彩雲堂がある島根県松江は、松平不昧(まつだいらふまい)公のお膝元。

          不昧公が独自の境地から開いた不昧流茶道は、松江の文化として深く根付き和菓子の世界へと広がりました。

          松江市では、今年不昧公没後200年を迎え、各和菓子の名店が記念の和菓子を創作するほか、お茶会、不昧公ご愛用の茶器の展示等、いろいろな記念イベントが開催されるようです。

           

           

           

          今日読んだ古今集の歌の中から。

          「穂にも出でぬ山田をもると藤衣 稲葉の露に濡れぬ日はなし」

           

          <現代語訳>

          昔のイネは、どの株もたわわに実ったわけではなく。

          穂も沢山実らない山の田の番をしていると、自分の粗末な衣(=藤衣)が稲の葉の露に濡れない日は無い。

          <超訳>

          世に認められずパッとしない田の番人は、その服もパッとせず稲の雫でびしょびしょになるばかりで泣きの毎日である。

           

          この歌は、先日何かで読んだビートたけしさんの言葉と重なりました。

          曰く。

          「こんなに一生懸命やっているのに、なぜ誰も認めてくれないんだ!」と不満を思う人よりも、「あんなに大変なのによく愚痴も言わず一生懸命が続くよね」と周りの人に思われるような人の方が結局はいつか頭角を現す。

          なのだそう。

           

          わからないでもないですね。

          ただ、こういうこともあると思うのです。

          認めてくれない人にいくら認めて、と頼んでもそれはなかなか難しい。

          自分で道を切り開く過程においては、認めてくれる人を探す作業も必要、とは思いますね。

           

           

           

          さて、平戸。

          台風の進行方向の真ん中に位置しております。

          我が家は夕方雨戸を閉めてしまったので、只今穴ぐら状態。

          もし平戸に来るのなら、明日の午後だそうですが。

          無事、明日もブログを書きたいもの、です。

           

           

           

           

           

          | 美味しい和菓子 | 21:38 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
          今日も平戸で庭ぐらし 夏乃
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            今日は、月に1度の「お抹茶を頂く会」の日。

            今日のお菓子は、徳島県・茜庵製「夏乃」でした。

             

            徳島県は、言わずと知れた和三盆糖の産地。

            そのせいか、上質な和菓子店が多いように感じます。

             

            茜庵もそのうちの1軒。

            以前に、淡柚、ゆうたま、というお菓子を「お抹茶を頂く会」のお菓子にしたことがあります。

            3回目の登場ですね。

             

            今日のお菓子「夏乃」は、涼やかな色合いのお菓子で、3層構造。

            上の水色、中の黄緑は、浮島地と言われるものだそうで、さてそれはなんぞや?と調べてみると。

            蒸しカステラのようなもの、と出ていました。

            実際に食べてみたところは、かるかんのような食感。

            しっとりふんわりとして美味しいものです。

            この2つの層は、甘さはあるものの、主張するようなお味は無く、このお菓子の3層目の引き立て役。

            でも、色合いは、何とも言えず。

            濃すぎず薄すぎず涼やかさを演出。。

            和菓子は、目でも頂くものですから、色合いは大切ですね。。

             

            さて、3層目は、羊羹地。

            今、まだ青く清々しいスダチの香りがふわっと香る、爽やかな羊羹地でした。

             

             

            「お抹茶を頂く会」では、今月から古今和歌集を読み始めました。

            西暦900年ごろの編さん。

            以前読んでいた万葉集は、800年ごろだそうですから、若干現代に近づき、どことなく親近感。

             

            「底ひなき淵やはさわぐ山川の あさき瀬にこそあだ波はたて」

            底しれず深くたたえた水は、音を立てますか?山間の浅い瀬にこそいたずらに騒がしい波が立つものです。

            転じて。

            深い人間性を持つ人は、穏やかに静かなもの。浅い人こそがざわざわとして、波風が立つものです。

             

            ふ〜む。

            肝に銘じます。

             

             

             

             

             

             

             

             

            | 美味しい和菓子 | 18:39 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
            今日も平戸で庭ぐらし 白鳥の湖
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              私が通っていた高校は、スペイン系の修道院が経営している学校でした。

              この学校は、今は高校から入ることはできないのですが、私の頃は、高校も少し募集があって受験をしました。

              東京では珍しいくらいの大雪の日でした。

              午前中筆記試験があって問題に向かっていると、何やら甘いよい香り。

              学校で漂う香りとは思えない香りに、どういうことなのだろう?と不思議な感じがしながら問題に向かった記憶があります。

               

              そして、どういうことか受かってしまって、入学することに。

              入学式の日、またあの香り。

              何だろうと思っていると、学校説明の際、この学校ではシスターたちがお菓子を焼いているので、昼休みと放課後なら食べてもよいのだそう。

              びっくりした。

              そんな学校ってあり?

               

              でも、そういうことにはすぐに慣れて。

              よく食べましたよ、学校スイ―ツ。

              私学にしては、授業料がお安い学校だったので、シスターたちがお菓子で稼いでいるのかもしれない、と勘繰るほど。

              ケーキあり、焼き菓子あり、アイスクリームまでありました。

               

              その中で、あの学校の名物とまで言われたお菓子にポルボロンというスペインの伝統的なお菓子がありました。

              今でも作られているのかどうか判りません。

              ポルボロンを作っておられたシスターが、次世代に伝えないまま旅立たれた、とも聞きました。

               

              ホロホロと口の中で崩れるほどの柔らかさ。

              校章が赤くプリントされた薄紙に包まれていて、可愛らしくもありました。

              ポルボロンは、今でも無性に懐かしいと思う時があります。

               

               

              数年前、母校のポルボロンとは少し違うけれど、全く違うわけではなく、美味しいのよ。

              そんな話を聞き、求めたのは長野県・開運堂の「白鳥の湖」。

              栞に、「昔スペインの修道院で考案された幸福のお菓子『ポルボローネ』を模して作っている」と。

              私たちは、ポルボロ―ネとは言わなかったなァ。

              などという思いも頭をよぎったりはするけれど、ポルボロン、ポルボロ―ネ、同じものでしょう。

              口に含んでみると、確かに少し違うけれど、全く違うわけではなく、美味しい。

               

              以来、時折何かで出会うと買い求めるようになりました。

               

              数日前は、突然、長野に旅行をしたので、と知人からお土産に。

              とても幸せな気分に。

               

               

               

               

                 

               

              今日は、新茶の会をしました。

              日本茶は、頑張っている人や地域がある一方、高齢化や後継者がいないなど、存亡の危機に瀕している所もあります。

              人口が減っていく中、今ある茶畑を維持するためには、輸出拡大と国内消費を回復させることが重要です。

              茶畑は、1つの産業であるだけでなく、日本の美しい景観でもあり。

              1人でも日本茶が美味しい、と思ってくれる人を増やすことが出来るなら。

              そんな気分、なのですけれどね。

               

               

               

               

               

               

               

               

               

              | 美味しい和菓子 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
              今日も平戸で庭ぐらし けし餅
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                今日は月に1度の「お抹茶を頂く会の日」。

                今日のお菓子は、大阪府・小島屋泰芳製「けし餅」でした。

                 

                このお店は、創業以来300年以上に渡って、この「けし餅」を作り続けているお店です。

                関西ではよく知られたお菓子ですね。

                黒餡を柔らかな餅生地で包み、その上にぎっしりとケシの実がまぶされていて、独特の香ばしさがあり、1度食べたら忘れられない美味しさ。

                5月は、ケシの花が咲くので、このお菓子にいたしました。

                 

                今日の参加者は4名。

                お菓子を横並びにお皿に載せるのは、お茶の世界ではご法度かもしれませんが、お皿が現代的な陶板なので。

                お抹茶は、八女・星野製茶園詰め「一ノ白昔」でした。

                「一ノ白昔」は、松浦家の殿様の銘名。

                松浦史料博物館で購入できます。

                 

                 

                「お抹茶を頂く会」では、いまお茶に繋がりがある万葉集を読んでいますが、今日はちょと面白い歌がありました。

                 

                君がため山田の沢にゑぐ摘むと雪消(ゆきげ)の水に裳の裾濡れぬ (10・1839)

                意味は。

                あなたのために山田を流れる小川のほとりでクログワイを採ろうとしていたら、雪解けの水で裾を濡らしてしまったよ。

                だそう。

                「ゑぐ」というのがクログワイだとされてきました。

                 

                ところが。

                牧野富太郎博士が、小川の雪解けの水で裾を濡らしたのがクログワイを採るため、とはおかしいとおっしゃったのだそう。

                クログワイは、クワイ、ですよね。

                クワイを採るのなら水中にあるのだから裾を濡らすくらいでは済まないだろう。

                よって、「ゑぐ」はクログワイではなく、「セリ」の又の名前ではないか。

                セリを摘むのなら、裾を濡らす、と言うので平仄が合う、とおっしゃったのだって。

                 

                参加者一同、牧野先生案にいたく納得いたしまして。

                この歌の解釈では、「セリ」ということにいたしましょう、と。

                 

                そんな寄り道をしながら、万葉の世界に思いを馳せて、そのあとは、お抹茶というひととき。

                月に1度の大切な時間です。

                 

                 

                   

                 

                先日ご紹介したガクウツギ。

                一輪挿しにとてもよく合いました。

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                | 美味しい和菓子 | 18:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
                今日も平戸で庭ぐらし 青丹よし(あおによし)
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                  今日は、月に1度の「お抹茶を頂く会」の日。

                   

                  今日のお菓子は、奈良県・鶴屋徳満製「青丹によし(あおによし)」でした。

                   

                  「あおによし」は、「奈良」にかかる枕詞として知られていますが、その中の「青丹」とは?

                  奈良地方で産出される青い顔料・岩緑青(いわりょくしょう)のことだそう。

                  「丹」は、神社などに塗られる朱色の顔料ですが、それに対して青色の、ということで「青丹」という言葉が出来たのでしょう。

                   

                  このお菓子は、元来和三盆糖と粳米(うるちまい)の粉を固めて作られたのだそう。

                  有栖川熾仁(たるひと)親王殿下(1835〜1895)により赤青に霞を配し短冊形にして「青丹よし」と命名せよ、との仰せがありこのお菓子が成立したとの逸話が伝わっています。

                  歴史のあるお菓子です。

                   

                  奈良は平戸から遠いので、おいそれと訪問も叶わないのですが、今にして思えば、若いころ奈良もよく見ておくのだった。

                  そう思うことがよくあります。

                  でも。

                  そうでもないかも。

                  今だからこそ、わかる奈良、というのもあるかもしれない。

                  口どけのよい、程よい「青丹よし」の甘さの中に、そのような思いがふわりと。

                   

                   

                   

                  「お抹茶を頂く会」では、お抹茶を頂くだけでなく、ちゃんとお勉強もしておりまして。

                  今は、万葉集を拾い読み。

                  「あしひきの山下ひかげかづらける上にや更に梅をしのはむ」−大伴家持ー

                  山のひかげかづらを髪に挿して、宴を楽しんでいます。その上に梅を楽しもうなどといわずにここで楽しみましょうよ。

                  という意味、らしいのね。

                   

                  この時代の人たちは、植物を髪に挿すのがファッション。

                  その名残は、葵祭の装束にも見られるそうですが。

                   

                  さて、ひかげかづら。

                  どんなものだろうね!と調べてみたところ。

                  なんとなんと、庭に生えては、私、懸命に引っこ抜いている「あれ」だった。

                   

                  以前ご紹介したこともある「ミズスギ(水杉)」という植物。

                  何となく、そそられるので、「大切に保護」していたところ、見る見るうちにあっちにもこっちにも。

                  あわてて駆除のかかっておりまする。

                   

                  でも、今日改めて見ると。

                  万葉の頃の人が、髪飾りにしてみようと思う気持ち、分からないでもないですね。

                   

                     

                   

                   

                  | 美味しい和菓子 | 18:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
                  今日も平戸で庭ぐらし 天上大風
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                    今日は、月に1度の「お抹茶を頂く会」の日でした。

                     

                    今日のお菓子は、新潟県・大杉屋製「天上大風」と佐賀県・草生庵製「貝尽くし」でした。

                     

                    「天上大風」は、麩の焼きと呼ばれる軽くさっくりとした焼き菓子。

                    最中の皮を完成型にしたお菓子、と言ったらお菓子屋さんに叱られるかしら。

                    しかし、麩の焼きは、千利休の「南方録」茶会記にもたびたび登場する、歴史のあるお菓子です。

                    まだ、お砂糖がふんだんに世の中にあった時代のお菓子ではありません。

                    種に和三盆糖を加えているそうですが、甘さを楽しむというより、サクサク感と香ばしい風味を楽しみます。

                     

                    表面に押された「天上大風」の文字は、良寛様の手によるもの。

                    子供好きの良寛様のもとに1人の子どもがやってきて、凧を作りたいので半紙に何か書いてほしい、と頼んだところ、良寛様は凧が高く上がるよう「天上大風」と書いて与えた、その時の文字です。

                     

                    良寛様の書は、一見わかりやすく真似しやすそうに見えますが、奥深く、なかなか同じように書くことが難しい。

                    ただ、拝見する分には見ても見ても見あきないほど。

                    こんな字を書いてみたいなァ、とほれぼれ。

                     

                     

                    「天上大風」に添えた「貝尽くし」は、佐賀県唐津市にある草生庵製の和三盆糖の干菓子。

                    一昨日が雛祭りだったので、「貝尽くし」を添えました。

                     

                    草生庵は、こんな和菓子を食べたい!と思わせるような美しいお菓子を作るお菓子屋さんで、先日の椿展を一緒に盛り上げて下さった陶芸家の南森さんがよくフェイスブックで紹介しておられるのです。

                    そのお菓子を写真で見るにつけ、食べたいなァと強く願ったその思いが伝わった?とみえ、今回お饅頭とお干菓子を頂戴しました。

                     

                    お饅頭は、生モノだから、という理由でどんどんお腹に収まりましたが、お干菓子は、少し置いておいても大丈夫でしょう、と今日のお菓子に加えました。

                    口どけのよい、雑味の無い、美味しい和三盆糖で作られて形もよく、作り手の美意識の高さがうかがわれるようでした。

                     

                     

                     

                    昨晩から今日にかけて、まさしく春の嵐。

                    皆様、どうぞご注意の上、お過ごしくださいますように。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

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                    今日も平戸で庭ぐらし 太白百合羊羹
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                      今日は月に1度の「お抹茶を頂く会」の日。

                       

                      今日のお菓子は、佐賀県・山里屋製「太白百合羊羹」でした。

                       

                       

                      昨年の6月だったか。

                      佐賀県武雄に美味しくてとても感じのよい居酒屋さんがあってね、という話を聞き晩ご飯を食べに行ったのでした。

                      片道1時間半はかかる遠い晩ご飯でしたが、評判を越えるよいお店でした。

                      居酒屋さんの名前は「あん梅」。

                       

                      夕食後、武雄温泉楼門の辺りを散策し、とある店の前で「太白百合羊羹」の看板が目に入り、これはきっと百合根が練り込んである羊羹なのだろうと思いはしたものの、すでにお店のシャッターは下りた後。

                      こうなると、いよいよ美味しそうな羊羹が頭を離れず。

                      でも、翌日は朝早くから博多に移動することになっていて、出発前お店の前を通ったところ、案の定まだ開店前。

                       

                      それが、半年以上たった今?と問われると返答に困りますが。

                      でも頭にはずっと残っておりましたよ。

                       

                       

                      「太白百合羊羹」の「太白」とは?

                      精製して白くしたもの、というような意味なのだって。

                       

                      百合の根は、お正月のお料理によく使われます。

                      そもそも百合根は、滋味深いもので漢方では胃腸や貧血にも薬効があるとされているそう。

                      この羊羹を作っている山里屋の4代目佐平さんは生まれつき胃腸が弱かったけれど、百合根を服用したところ快方に向かったことから薬効のある百合根を使ってお菓子を作ることを思いついた、と添えられた栞に書かれていました。

                      明治時代のことだそうです。

                       

                      白い羊羹は、白小豆で作られたもの、白いんげんで作られたものが一般的。

                      それはそれで美味しいものですが、今日頂いた「百合羊羹」は、百合根のねっとりとした滑らかさがいかんなく羊羹の風味として生かされ、とても美味しいものでした。

                       

                      そろそろ梅の花が咲き始めているところもあるようなので、お皿も梅の花に。

                       

                       

                       

                      立春を過ぎるとかえって寒いことがよくありますが、それにしても寒いですね。

                      どうぞ体調を崩されませんように。

                      暖かくしてお過ごしください。

                       

                       

                       

                       

                       

                       

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