オバサンだって、プライドくらい持っている。
だから。
王子様を待たないで。
お寿司も指輪も自分で買おう。
これは、実はオバサンへのエールではなく、女性一般へのエールだそうです。
漫画家・西原理恵子さんのエッセー「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」という本が出版されました。
という記事が、今日の朝日新聞に。
そして、失敗は、人生につきもの。
ただ、失敗から見切りをつけられないのが1番いけない。
苦労は短くしよう。
加えて、自分の幸せを人任せにしないこと。
こんな内容だそうです。
おもしろそうだね。
ふむふむ、と読んでいたところに電話。
平戸から遠く離れたところで地域づくりに一生懸命取り組んでいる女性から。
行政との関わり方で悩んでおられるようす。
地元の人には、相談しにくいのだって。
狭い土地だと、いろいろ、ね。
話を聴いてみると、良くある話ではあるのです。
資金調達の問題。
補助金をもらおうと思っているけれど、申請の相談に行ったら、補助金をもらうためには自分たちが望んでいないことも加えなければならないので、どうしよう。
でもお金は要るよね、という話です。
加えて、行政に評価されるにはどうしたらよいか?と。
んんん?
なんで行政に評価されたいの?
と尋ねると、評価されれば助けてもらえるもの、と。
さ〜て、どうしたものだろう。
彼の地の仕組みもわからないので、一般論しか言えないし。
ただ、はっきりしていることは。
道は2つ。
補助金はもらわない。
補助金をもらうと、自分で稼いでいないので、気分がざっくりなりがち。
でも、補助金は皆が収めた税金。
税金でマップやパンフレットを作って、そのほとんどはゴミ箱行き、なんていうのどう思う?
そういう感覚、必要だと思うのですよね。
だから、補助金はもらわない。
必要なお金は、多少なら自腹を切り、後は稼ぐ。
その覚悟、絶対活きてくる、というのが私の思いです。
もうひとつは、補助金をもらう。
補助金をもらうと、確かに補助金の目的に合わせるため、自分が考えていること以外のことを呑み込まなければならないことがあります。
でも、補助金は一応(?)税金なので、行政としては成功してもらわなければならないので、補助金を受けての事業については、宣伝をしてくれたり、ありがたい面もあります。
そして何より、お金の心配から多少なりとも解放される、ということでしょうか。
大切なのは。
補助金をもらわず自分の道は自分で行くと決めたら、行政が関与するのしないのと文句を言わない。
補助金をもらったら、それはそれで清濁併せ飲む覚悟を決める。
ブレないことです。
腹をくくれないと、いつまでも不幸せ感に支配されます。
地域づくりでは、そのマイナスの気分に付き合う時間はそんなには無いはず。
とにかく、腹をくくる。
これに尽きまする。
私も、かつては行政とのかかわりに気持ちが揺れた時もありますが、要するに「王子様を待たないで、お寿司も指輪も自分で買う」覚悟を決めたわけ。
そうしたら、気分、とても楽チンになりましたの。
それでも、とオバサンは、たまには女の子の気分に。
白馬にまたがった王子様、ちらっとウインクぐらい送ってくれても大歓迎ですのよ。